任天堂は２３日、携帯型ゲーム機の次世代機として、専用眼鏡なしで立体的な３Ｄ（三次元）映像によるゲームを楽しめる「ニンテンドー３ＤＳ（スリーディーエス）」（仮称）を、１０年度中に日米欧などで発売すると発表した。今年のクリスマス商戦が目標と見られる。０４年末商戦に発売した「ニンテンドーＤＳシリーズ」から６年ぶりの世代交代で、６月に米国で開かれる展示会「Ｅ３ショー」で試作品を発表する。

　任天堂は３Ｄ映像を見る据え置き型ゲーム機は販売したことがあるが、裸眼で３Ｄ対応した携帯型は初めて。３Ｄ映画「アバター」がヒットし、３Ｄ対応テレビが世界で続々と発売されるなか、ゲーム機も３Ｄ時代に突入する。任天堂は既に一部のソフト開発者に３ＤＳの概要を提示しており、ゲーム機発売時には一定数の対応ソフトをそろえる方針だ。現行のＤＳシリーズソフトも使えるようにする。

　ＤＳシリーズは世界で累計１億２５００万台を販売し、任天堂の携帯型ゲーム機としては最も売れた。しかし最近は売れ行きの伸び悩みも指摘されており、３Ｄ対応の新型機投入で再攻勢をかける。

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